中学生で所属していたバレーボール部の顧問から、引退時に贈られた言葉は
「有言実行」。
最ももらいたくない言葉だった。
約3年間、顧問や主張の強いメンバーに言われたことを、反論もせず、「はい!」と大きくまっすぐな声で即答し、ただただ言われたことに従ってきた。
100%答えきれないこともあったと思うが、精一杯行動に移してきたと思う。
そんな自分に、「自分が言ったことは、ちゃんと実行しろ!」というのは、これまでの自分の行いをすべて否定されたような気がした。
引退セレモニーで、後輩たちからのメッセージと中心に顧問からの一言が書かれた色紙を、同級生メンバーが順番に受け取っていく。
みな、色紙をまじまじと見つめ、涙ぐみながらも笑顔で受け取る。
自分の番だ。私を後押ししてくれるメッセージはなんだろうかと期待をふくらませる。
「有言実行」と中心にどの後輩からのメッセージよりも大きく書かれた色紙を受け取る。
頭が真っ白になった。次に頭に浮かんだのは、自分は何を間違ったのか。期待に答えてきたはずなのに…。
みんなが引退セレモニーでこの3年間の喜びとや苦労を分かち合う中、ただ、私だけがその時間から取り残された感じがした。